☞ 病者の塗油の秘跡とは?

病者の塗油の秘跡とは?

2013年1月30日

香油の秘跡。終油の秘跡。病者の塗油の秘跡。秘跡を望む人の状態によっても、呼び方は違ってきますが、この秘跡の呼び方に、その人の信仰、秘跡に対する考え方、希望が表れるような気がします。『死が近くなったから、安心と平和が注がれるよう、神父様を呼んで終油の秘跡を授けていただこう…天国に入れるように。』この秘跡に対して、ほとんどの方がこのようなイメージを持っているようです。

神様のみ言葉に基づき、秘跡について改めて考えてみましょう。まず、イエス様の姿を思い出しましょう。苦しんでいる人々と出会った時、憐れみ深いイエス様は、その人の叫び、あるいは願いである祈りによって呼びかけられました。盲人はイエス様が通っていることに気が付いて「ナザレのイエスよ!」と叫びました。イエス様が「してほしいのは、何ですか?」と尋ねると、彼は「目が見えるように」と要求しました。また、人が通れないほどの群衆の中、イエス様のもとに中風の人を運んできた四人の人がいました。彼らは、努力することを通してイエス様に信仰を見せ、中風の人の癒しを懇願しました。

このようにイエス様は、苦しんでいる人々、その本人たちのだけではなく、その周りにいる人や、身内などの願いにも、積極的に応えてくださいます。さらに、その願いに応えるだけではなくて、その願いをはるかに超えて、それまでその人々が考えつかなかったほどの不思議な恵みを与えてくださいます。盲人は、視力を取り戻しただけではなく、神様の愛の心を見ることになりました。中風の人は、体の癒しを受けただけではなく、自分の罪が赦されたことによって心の癒しも受けました。つまり、救われたのです。この地上の体の癒しだけでも大喜びですが、永遠に至るまでの心の癒しは、どんなに素晴らしい喜びだったでしょうか!

イエス様は私たちに、想像出来ないほどの不思議な力と恵みとを与えてくださいます。信じられないほどの平和と喜びとを与えてくださいます。でも、信仰を持っていても、願い求めないとしたらどうでしょうか・・・。「疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう。」(マタイ11・28)このみ言葉からは、イエス様が私たちに対して、イエス様の招きに応えるよう願っていることが理解できます。教会の奉仕の務め、つまり秘跡を通してイエス様は、平和と慰めの恵みで体と心の癒しを与えてくださいます。休ませてくださいます。

では、この秘跡を受けるのに最適な時とはいつでしょうか。この恵みを受けるのに適した状態とは、どのようなものでしょうか。「終油の秘跡」と表現された場合、それは今、多くの人が考えている意味の秘跡です。つまり、この世を去った時、神様のみ国に入れるように、と。確かにイエス様は、その時、平和をもたらし休ませてくださいます。「病者の塗油の秘跡」は、この世を去って神様のみ国に入るためだけの秘跡ではありません。病気により心身や生活に苦しみが生じた時、それによって生活を送るのが難しくなった時、この秘跡を通して、イエス様をよりどころとして迎え入れることができます。イエス様と一緒に試練を乗り越えることになるのです。つまり、死に際した場合でなくても、病気による試練を乗り越えるためキリストと結ばれたい・神様の力を与えていただきたいと願う時に受けるのが、病者の塗油の秘跡なのです。

ヤコブの手紙から学びましょう。

「あなたがたの中で病気の人は、教会の長老を招いて、主の名によってオリーブ油を塗り、祈ってもらいなさい。信仰に基づく祈りは、病人を救い、主がその人を起き上がらせてくださいます。その人が罪を犯したのであれば、主が赦してくださいます。」

(ヤコブ5・14-15)

JPEG -

P.S.

このテキストも読んでください。

教会生活

もっとも新しい記事

2009年 函館地区 聖書週間

2009年10月23日

11月15日(日)地区合同ミサまで
つづきを読みなさい ☞
2008年 函館地区 聖書週間

2008年10月3日

11月2日(日)−16日(日)地区合同ミサまで
つづきを読みなさい ☞
夏期学校に参加して

2008年8月2日

7月25日から27日の3日間、教会に宿泊し、生活を共にしながら祈り、考え、学ぶ合同夏期学校が実施されました。湯川教会からもたくさんの子どもたちが参加し、それぞれ思い出深いも (...)
つづきを読みなさい ☞
パウロから学ぶ現代日本の福音化

2008年7月10日

教皇ベネディクト16世は、創立間もないキリスト教会発展の基礎を築いた二人の偉大な使徒の一人、聖パウロの生誕2000年を記念して、2008年6月28日から翌年の6月29日ま (...)
つづきを読みなさい ☞
湯川教会関係略史

2007年9月27日

創立から現在までの略史(函館地区関係を含む)
つづきを読みなさい ☞