☞ ごミサに集まる人々は、

ごミサに集まる人々は、だれ?

2012年7月7日

信仰生活をしている人は、毎日曜日ごミサに参加します。ごミサは、イエス・キリストの救いの神秘を記念する礼拝であり、非常に大切なもの、信仰生活の起源であり頂点であるとも言われています。では、これに参加する人、祭壇を囲んで集まる人々とは、どのような人々なのでしょうか。

その人々は、イエスが救いを実現された時、十字架の下、イエスの墓、復活されたイエスが現れた場所などに集まっていた人々に似ています。

 イエスが十字架につけられた時、そこにはとても大勢の人がいました。その中には、イエスの母マリアと、イエスが愛された弟子の一人、ヨハネもいました。『イエスは、母とそのそばにいる愛する弟子とを見て、母に「婦人よ、ご覧なさい。あなたの子です」と言われた。それから弟子に言われた。「見なさい。あなたの母です。」』それは、救いの恵みによる神の子としての絆の誕生でした。また、その時イエスの隣には、イエスと同じように十字架につけられた犯罪人が二人いました。一人はイエスを罵りましたが、もう一人は自分の罪を認め、イエスと次のような素晴らしい会話をしました。『「あなたのみ国にお出でになるときには、私を思い出してください」と言った。するとイエスは「はっきり言っておくが、あなたは今日わたしと一緒に楽園にいる」と言われた。』十字架から、この犯罪人の救いが溢れ出たのです。 十字架の下には、全てがおしまいというような苦しみの中、 マリアの信仰に励まされた婦人たちもいました。イエスを殺したがっているユダヤ人たち、キレネ人シモンを始め偶然その場に居合わせた人たち、ローマ帝国の兵士たち、イエスを罵った人たち、そして、イエスを神の子だと認めた百人隊長など、あらゆる人々が十字架の下でイエスの救いを目撃したのです。しかし、同じ目撃者であっても、この救いを理解する人々と、全く理解しない人々とがいました。

 イエスの墓に行ったのは、マグダラのマリア、そして、ペトロともう一人の弟子でした。彼らは、その入口に身を屈めて何を見たのでしょうか?そこには何もありませんでした。しかし、ペトロといたもう一人の弟子は『来て、見て(何も見ないで)信じた』のです。 目で見えない神秘に達するよう招かれたのです。私たちも、この弟子と同じ経験が出来れば幸いです。彼はイエスが復活されたことを、心の目で"見て"信じたのです。こうして、空となったイエスの墓では、復活の信仰が誕生しました。

 復活されたイエスは、集まっている弟子たちのところに何度も現れました。それは、平和を与えることを通して、彼らの希望と信仰を強くするためでした。また、受難に入る前イエスは、最後の晩餐となる過越祭の食事をするため、弟子や婦人たちと一緒に食卓を囲みました。イエスはここで、ご自分の生贄である死と復活を前以て成し遂げたのです。

 ですから、ごミサに参加するすべての人は、聖書に描かれた当時の人々と同じように、救いの神秘を目撃するため十字架の下に集まり、信仰の神秘に達するため墓の入口に身を屈めて集まり、食卓を囲んで集まり、そして、復活されたイエスが現れる神秘にあずかります。ごミサにあずかる人は皆、信仰の道を歩み、イエスの死と復活を目撃することになるのです。その時あなたは、百人隊長と同じように「本当に、この人は神の子だった」と叫びますか?目撃した神秘を、感謝のうちに証ししますか?

神父の一言

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