私たちの心に迎え入れた神様が、愛の関係を作り直してくださることにより、幸せや平和を探し求める私たちは、心の憩いを見つけるのです。
「私の神よ、愛すべき神よ。どうか私の魂がすでに永遠のみ国に住んでいるかのように、安らかに静かにあなたの中に生きる事ができますように!」
このように、福者三位一体のエリザベットは、神様に心を向けて祈りました。今からちょうど百年前に亡くなったエリザベットが、自分自身をキリストに奉献することは、彼女の最も強い望みでした。小学生になってすぐ、神様の呼び掛けを聞き、信仰が強まりました。1901年、21歳の時に、フランスのディジョンにあるカルメル修道院に入会しました。1906年に病気で亡くなり、1984年、ヨハネ・パウロ二世が福者と宣言しました。この世を去る二年前に、有名な祈りを書きました。それは、自分自身の心を表す祈りでした。百年前の言語が使われていますが、このように祈ることは、今現在の私たちの信仰生活に役立つものと思います。そこには、神様の救いの計画が現れていますから。
一緒に読んで祈りましょうか。
御自分から離れてしまった人間との、愛の関係を作り直すために、三位一体である神様は、御子キリストを私たちの内に派遣してくださいました。それは、クリスマスの神秘なのです。神様の望みは、私たちが歴史的な出来事を思い出すことだけではなくて、私たちそれぞれの心に入り、私たちをご自分の住まいとしてくださることなのです。キリストが私たちの内に来られ、私たちに呼びかけた時、私たちはどう答えて、どのように、私たちを愛してくださる神であるキリストを迎え入れるでしょうか。エリザベットはこう祈りました:
「おお、燃える愛の火、聖霊よ、私の魂の中にみ言葉の受肉が果たされますように、私のうちに来てください。」
私たちが心に迎え入れた神様が、愛の関係を作り直してくださることによって、幸せや平和を探し求める私たちは、心の憩いを見つけるのです。
「私の魂を鎮め、これをあなたの喜びとされる住居、憩いの場、あなたの天国としてください。」
福者エリザベットには、どのようにしてキリストが愛の関係を作り直してくださったのかがよく分かりました。ご自分自身を捧げて、十字架につけられて死ぬほど愛してくださるキリストに向かい、答えとしてこう祈りました:
「愛するキリストよ、愛によって十字架につけられたイエスよ、愛によってあなたを愛したい…死ぬほど!」
一方通行の関係ではなく、エリザベットは、死ぬほど愛してくださるキリストを、死ぬほど愛するようになって行きました。神秘の配偶者となった彼女は、キリストがご自分自身を捧げてくださったように、愛によって自分自身を捧げました。
「私はいけにえとして、あなたにこの身を捧げます。あなたの光の中で、あなたの限りない偉大さを拝する日まで、私が、あなたの中に沈められるため、私の中に、あなたを沈めてください。」
最後は、病気によって26歳で死ぬことを通し、完全に自分の命を神様に捧げたのですが、この世を去る前、彼女の日常生活の中で信仰を養ったのは神様のみ言葉でした。エリザベットは、身体の健康を少しずつ失いながら、その中で、生きているみ言葉によって養われ、神様のみ言葉によって新しくなりました。
「この無力な私、どうぞあなたが御自分を私にまとわせ、私の生涯があなたのご生涯の再現となりますように。」…「私の聖なるみ言葉である永遠の御子よ、私はあなたのみ声を聞き入れながら生涯を過ごしたい。」
み言葉によって作られただけではなくて、神様の生きているみ言葉によって救われたのです。
福者エリザベットは、キリストを迎え入れ、この強い信仰を表しました。この世を去る前に永遠の命を深く味わったのですから、今は天国にあずかり、愛してくださる三位一体である神様と共に永遠に…
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